制作ノート:占部さんの壁画プロジェクトが進行中です。

アーティスト、占部史人さんの壁画プロジェクトを取材しました。

占部さんは、彫刻やドローイング、そして場をつくるような作品を多く発表してきました。

今年5月から、東静岡アート&スポーツ/ヒロバのコンテナ・アートベースの外壁に、新作《『箱の生活』 “Life in the Boxes”》を制作中です。

さらに9月には、コンテナ内のギャラリーで展覧会が開催されます。

占部さんが教える静岡大学と東京藝術大学の学生有志による、箱型の作品の展示も行われる予定です。

この作品は、アメリカの作家ヘンリー・デイヴィット・ソローの著書、『森の生活』に着想を得て制作されています。

ソローは、19世紀半ば、ウォールデンの森の小屋で約2年間暮らしました。そして自然の中で、人生と向き合い、考察したことを『森の生活』にまとめました。

占部さんにとって、森にこもる生活をしたソローと、コロナ禍で自粛生活を余儀なくされた自身の姿が結びついたそうです。

連日厳しい暑さでしたが、「普段の制作よりも作品のサイズが大きいので、描いていて気持ちが良い。」と、コンテナの壁一面を使っての制作が続けられました。

古紙のコラージュが加えられ、クピド(キューピッド)や車、壺など…占部さんの作品によく登場するモチーフが描かれていきます。

このコンテナ内には、ソローの小屋の立体作品が展示される予定です。

プロジェクトの完成が楽しみですね。

ヒロバは、東静岡駅北口すぐにあります。どうぞお気軽にお立ち寄りください。

めぐるりアート静岡2020 プレ展示
場所:東静岡アート&スポーツ/ヒロバ コンテナ・アートベース内ギャラリー及び外壁
期間:9/19(土)~10/11(日)11:00~17:00
※会期中の金土日及び祝日開催