福井揚さんのスタジオ訪問 & 誰もが Wonderful アート

昨日、ライターの片桐義晴さんによる作家インタビューに同行し、裾野市十里木の別荘地にある福井揚さんのスタジオにお邪魔しました。
インタビューの他に、私にはもう一つの目的が、、、。それは、8月29日(土)と30日(日)にグランシップで開催される「令和3年につなげるための『グランシップ 誰もが wonderful アート』ワークショップ」(静岡県文化財団主催)について福井さんと打ち合わせをすることです。

片桐さんのインタビュー

福井さんが、高校を卒業した後、アメリカに留学することになったいきさつ。そしてネブラスカ大学リンカーン校で陶芸に出合い、その後遍歴した2つの大学での陶芸彫刻と現代アートの模索、そして足かけ18年に及ぶアメリカでの経験や、そこで身につけたアートに対する考え方が披露されました。


その後、福井さんの二つの作品群、ポップな彫刻陶芸と、フェルトを使った名状しがたい造形についての話題となったので、実際に、作品を前に話をしてもらうことにしました。

ポップな彫刻陶芸と、フェルトを使った造形。なぜ、二つの異質な作品群を同時に展開しているかというと、それは「共通性よりもコントラスト」を求め、そして「観客を混乱させる」ためだそうです。「めぐるりアート静岡 2020」では、来場者の率直な感想や批判を期待しているとのことでした。本番での展示が楽しみです。

「グランシップ 誰もが wonderful アート」について

最後に、「令和3年につなげるための『グランシップ 誰もが wonderful アート』ワークショップ」について、改めて紹介させていただきます。
今年の8月下旬から9月上旬にかけ、16日間会期で予定していた当初の計画は、コロナの影響で来年に延期になりましたが、今年はそれに向けた助走として、3つのワークショップという形で実施することになりました。
福井さんは、障がい者支援施設「止揚学園」(東近江市)の創設者、福井達雨氏の四男で、重度の知的障がいをもった子どもたちと日常的に交わりながら育ってきました。
この「グランシップ 誰もが wonderful アート」では、ワークショップに加え、福井さんの作品と止揚学園の園生の作品も展示します。その中には、止揚学園の絵本「みなみの島へいったんや」(偕成社、1982年)の原画も展示されます。

福井さんのワークショップは「親子」を対象としていますが、作品や止揚学園の作品はどなたでも鑑賞することはできますので、お時間のある方は是非お立ち寄りください。

最後に、ワークショップのチラシを紹介させていただきます。

文:白井嘉尚

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