10月17日(土)、東静岡アート&スポーツヒロバにて岩野勝人さんのアートワークショップ「くもならべ」が開催されました。
当日の天候は生憎の大雨。急遽仮設テントを建て、作業の準備を始めていましたが、会場は諦めムード。そんな時、傘を差した小さな影が…!
かねてより予約されていたお母さんとお子さんが雨の中来場してくれました!
それに続くように急遽参加してくれた来場者の方と実習生の皆さんで、「くもならべ」がスタートしました。
制作の前に岩野さんのアーティストトークとして、くもならべに込めた思いをお話して下さいました。
「今後の将来を担う子供たちの経験が全て。子どもたちと色々なことに挑戦するのが夢なんです。」と語る岩野さん。子どもたちがアートや様々な体験をすることが決して特別な事ではなく、日常になって欲しいという願いを込めて今回のワークショップに挑んでいると話していました。また、デジタル機器が発達し、パソコン等で絵が描けるようになったこの時代だからこそ、実際の画材を使って身体を動かしてものを描くという体験を大切にしていきたいと語ってくれました。
トークが終わり、制作がスタート!
今回のワークショップは去年も行われたものと同様に、雲の型にオイルパステルで色をつけオリジナルの雲を作っていくというもの。岩野さんは雨をものともせずに完成形の説明をしており、参加者のやる気にもより一層火が着きました
制作が始まると、参加者各々が好きな雲形を選び、それぞれ自分の好きな色を塗り始めていきました。最初はおそるおそる動かしている手も、段々と色を重ねていくうちにイメージが膨らんでいき、青1色だった雲がどんどん鮮やかなものへと変化していきました。
また、布を使ってパステルを擦ることで柔らかな風合いが生み出されたり、他の色が付いて汚れている布で擦ることで、予想外の色味もうまれ、雲に新たな魅力が生まれていきました。
「光が変わればものの色も変わる。中には夜の雲があっても面白いかもね。」と参加者にアドバイスをする岩野さん。
それを受けて黒と紫のクレヨンで雲を彩っていく参加者の方。
先程の晴れの昼間を彷彿とさせる色味とは打って変わって、夜空にたなびく雲が出来上がっていました。
時間が経つにつれ雨も強くなり、気温も冷え込んできた会場。
そんな中、「クレヨンをいっぱい動かしたら身体も暖まる」と冗談を混じえて話す岩野さん。
それを聞いて会場には笑顔が広がり、朗らかな空気の中順調に制作を進めていました!
そして、縞模様や水玉模様など、色だけでなくそれぞれの参加者の方の個性が見える雲が続々と完成していきました。
次々と雲ができあがり、枠組みに取り付けていく参加者と岩野さん。
実習生の方々も協力して出来上がった雲を取り付けていきました。
皆の完成品を連結させていくと「綺麗!」と声があがり、他の参加者の作品をじっくりと見る姿が。
雨空のヒロバの下に、カラフルな雲があつまる空を参加者皆で作り上げました。
当日荒天だったため、急遽翌日、申し込み頂いていた方を対象に追加でワークショップを開催しました。よい天気に恵まれて、飛び入り含め17人の方が参加、「くもならべ」が一層賑やかに完成しました。
めぐるりアート静岡2020はまだまだ始まったばかり!
残りの会期中にも3会場での展示は勿論のこと、様々なイベントやアーティストトークが行われています!1度行った場所でももう一度訪れてみると変化していることもあるかもしれません。
是非芸術の秋を、静岡の街で、自分の目と足で感じてみてはいかがでしょうか?
太田日向子( めぐるりアート静岡サポートスタッフ/静岡大学教育学部4年 )
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