私とダンス劇(『近すぎて聴こえない。』当日パンフレットWEB版)

ダンサー、振付家の熊谷拓明と一般公募の参加者による野外ダンス劇『近すぎて聴こえない。』を上演する。ダンス劇とは熊谷が行う創作表現で自らが書き下ろす脚本を使い、一見ダンスに見えない動きも多用しながら物語を繰り広げることに特徴がある。老若男女、ダンス経験者と未経験者が混在する個性豊かな出演者十七名と共に野外でのダンス劇に挑む。

[ 公演情報 ]
めぐるりアート静岡2019 参加作品
野外ダンス劇『近すぎて聴こえない』

振付・演出・出演:熊谷拓明
音楽:佐々木ゆうき(ギター、ヴォーカル)、永見寿久(ベース)、佐久麻誠一(ドラム)
出演:熊谷拓明、一般公募ダンサー(秋山実優、池上楓子、石川紗由佳、泉健斗、大塚紀久子、小林玲子、佐野恭司、嶋村彩、杉山麻未、高澤利衣、ダディ、田中彩、日原奈緒花、宮悠介、mari、簗瀬昌哉、吉田理理子)
日時:10/26(土) 14:00、27日(日) 11:00、14:00(全3公演)
場所:東静岡アート&スポーツ/ヒロバ
入場無料・予約不要

近すぎて聴こえない。

7月上旬に今回のパフォーマンスのキュレーターである柚木さんと蚊に刺されながらヒロバの下見をして、その後静岡駅でAOIビールを飲みながら作品のこと出演者を公募すること等の企みをした席で、今回のダンス劇のタイトル『近すぎて聴こえない。』が決まった。ちょうど人と人との距離感の事を考えていた僕は、あの広いヒロバで過ごす人達が、思い思いの居方で存在して、かつヒロバで過ごすという選択をしている事に人と人との心地のよい距離感を見たような気がしたのでしょう。

とんでもなく綺麗な女性とまつげが触れるくらいの距離に居るのは、一見羨ましいが、そんな距離にいる関係でないからこそ美しさを眺める事が出来る。
近くで大切な人が大切な事を叫んでいたら、それはストレスフルなノイズになってしまうのだろうか?
遠くで眺めるのとは違う魅力を発見してあげられるだろうか?

17名のキャストとのリハーサルは、急激な「初めまして」の中でしっかりと一人一人の魅力を見つける事を最大のテーマに掲げて挑みました。しかしその僕の力みは全く必要のない道具となり、今もリュックの底で眠っております。

とても豊かで濃密な時間を作り上げてくれた17名はとても魅力的で伸びやかな人達でした。そんな人達と柚木さんが結んで下さった佐々木さんをはじめとするミュージシャンの方々と、ご来場の皆様とこの「ヒロバ」にいる。

そんなダンス劇です。

—– 熊谷拓明(脚本・振付・演出)

出演者
熊谷拓明

公募ダンサー
コメント(私とダンス劇)

音楽


佐々木ゆうき ボーカル ギター
中学時代にギターを始め、ポップス、フォーク、メロコアなどを好む。叔父の影響でカントリーブルースの弾き語りを始め、その後マヌーシュジャズに傾倒。現在はシンガーソングライターとインストバンドを並行して活動。様々なセッション、ツアー、レコーディングに参加する。
2013年に作曲した楽曲「花の野」は、星野源、細野晴臣にそれぞれ紹介され話題となる。
2012年「Godin Player’s Competiion」にて「Godin特別賞」を受賞。
リーダーと作曲を務める「GPSY VIBS」(ジプシーヴァイブス)では、茶工房豊好園のとのコラボ商品「響十茶」(2013)、ファーストアルバム「Story」(2014)を発売。セカンドアルバム「Tower -誕生-」(2017)を日本を代表するジャズヴィブラフォン奏者の赤松敏弘プロデュースで発売。
フランス在住のアコーディオン奏者tacaとのユニット「Al Niyat」(アルニヤト)のファーストアルバム「Al Niyat」(2018)を発売。


永見寿久 ベース
15歳でエレキベースを始めロックを中心に演奏。
尚美学園大学に入学、コントラバスを始める。これまでに池田潔氏、小杉敏氏
川村竜氏にジャズベースを、太田宏氏にクラシック奏法を教わる。
riddim saunter等のバンドを経て、
2006年からジャズの演奏を中心にフリーランスとして活動。
2008年、坪口昌泰氏のカルテットに参加。
2010年、NHK「チェイス」(音楽監督、菊地成孔氏)の劇中音楽のレコーディング。
2011年から菊地成孔氏主催「HOT HOUSE」のレギュラーベーシストとして参加。
2016年「機動戦士ガンダム サンダーボルト」(菊地成孔)のサウンドトラックに参加。
2018年 Move.(池戸祐太、永見寿久、河村亮)での2017年9月に行われたライブがVirtuosoレーベルから”Move.Live@Virtuoso”として発売。
また、ジャズのフィールドのみならず,由紀さおりのライブサポート、DJ GRIEVOUS「Re:Analyze The Beatles」
RYO KAWAHARAアレンジ ELLIE「saturday」のレコーディングに参加。


佐久麻誠一 ドラム
井ノ浦英雄(久保田麻琴と夕焼け楽団、Sandii & the Sunsets、海の幸)を師匠に音楽のグルーヴを日夜突き詰めていく。国内に留まらずヨーロッパ、アジアツアーなど活動を広げ、野外フェスから居酒屋、カフェ、お祭りなど年間150本位のliveを重ねる。また様々なアーティストのレコーディングにも参加し作品を残している。活動はdigda/ボンスキーズ/スバラシキ/John nakayama trioなど多数。

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