白砂さんと『地球(ほし)のタマゴ』展&WSの打ち合わせをしてきました!

昨日、白砂勝敏さんのお住まい兼スタジオを訪ね、『地球(ほし)のタマゴ』展とワークショップについて打ち合わせをしてきました。

富士宮のなかでも旧芝川町に、2年前、裾野から移住してきたそうです。何とも味のある古民家でした。知人に紹介してもらった時には床が抜けていたり二階の窓ガラスも割れていたりといった廃屋ぶりでしたが、屋根はしっかりしていたので決めたとのことです。

二階の窓の様子がどこか見慣れない佇まい、、、。壊れていた窓に、木材やガラスやアクリルの古材をつぎはぎして組み立てたということで、まさにブリコラージュのセンスが遺憾なく発揮されています。

家の前で、ご夫婦でポーズをとっていただきました。

玄関から中に入ると昔は広い土間と勝手場だったところでしょうか、その床は白く塗られ、大小様々な工具が壁に柱に机の上に、たいへんな密度で集積する工房でした。

廃棄される運命から救い出された無数の工具が、自分の出番を待って待機しているかのようです。

次いで打ち合わせのために座敷に入ると、すぐ左側に、《白砂式土器》がずらりと居並ぶ飾り棚が目をひきました。この棚も見事なブリコラージュ。白砂さんの「土器」は、これまで個展会場などで何度も見ているのですが、何かが違う、、、。まだ、その違いを言葉にできません。

部屋の中には、足踏み式の古いミシンが一台。隣の部屋にも一台。染色をする奥様が、布の作品制作で使うものだそうです。また、隣の部屋は、ドラムセットやコンガなどの楽器庫にもなっているようです。

『地球(ほし)のタマゴ』展&WS

展示のメインは、白砂式泥団子すなわち《地球(ほし)のタマゴ》です。「タマゴ」は大きなもので両の掌に余るほど、小さなものも織り交ぜて、主にコンテナギャラリーの中に展示しますが、コンテナの外にもこぼれ出てゆくかもしれません。

すべての「タマゴ」には、白砂さんの家の近くで採取した植物の種が埋め込まれています。タンポポ、くるみ、銀杏、椎の実などなど、、、。

それらをどのように展示するか、アイデアを温めているとのこと、乞うご期待!

それ以外の展示物を少しだけ紹介すると、たとえば、近くの農家の人からいただいた豆の種を使った作品、名付けて《芝川みきおの種》があります。農家では、昔から、種を代々残してきたのですが、長い年月の間に、その土地に合った種になるとのこと。そんな種と農家の営みへのオマージュです。

また、セミの抜け殻の中に種を植えた《休眠の解除》などなど、「種」にちなんだ作品を数点展示する予定です。

《芝川みきおの種》

9月21日(土)のワークショップ『地球(ほし)のタマゴを作ろう』では、植物の種も含め、材料は全て白砂さんが用意して下さいます。でも、参加者が、「タマゴ」の中に入れたい植物の種があれば、それを持ってきても大丈夫。

場所は、晴れていればコンテナ前の屋外で、雨も小降りであれば、こくばんコンテナのなかでやる予定です。

最後に、白砂さんの在廊日をお知らせします。

9月14日(土)、21日(土)、22日(日)、29日(日)の、13:00〜17:00です。

みなさん、是非見に来てください。

よろしければワークショップにもご参加ください。

二階は現在、工事中!

文:白井嘉尚

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■会期:2019年9月14日(土)〜29日(日)

   11:00〜17:00 ※土曜と日曜のみ開催

■会場:東静岡アート&スポーツ/ヒロバ

   コンテナギャラリー(JR東静岡駅北口すぐ)

   ※駐車場あり(有料)

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ワークショップ

■日時:令和元年9月21日(土)13:00〜16:00 ※雨天翌日順延

■会場:東静岡アート&スポーツ/ヒロバ コンテナギャラリー

■材料費:200円

■対象:5歳から(未就学児、小学1・2年生は保護者同伴)

■定員:15名

■申込方法:info@shirasuna-k.comへメールで申込み(先着順)

■申込開始日:9月1日(日)10:00〜

■お問い合わせ:(公財)静岡市文化振興財団 054-255-4746 平日8:30〜17:30

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