『粒子の色 粒子の音』、開催しました。

2月23日(日)、14時からグランシップ中ホール「大地」ホワイエで、スペシャルイベント『粒子の色 粒子の音』が開催されました。
グランシップの中ホール・ホワイエは、エントランスホールからガラスを通してフロアを共有する空間です。催事のないときには何もおかれていないショールームのよう。今回は、その正面に、佐藤さんの大きな絵画作品が障壁画のように展示されています。開始時刻にはホワイエ内に40人ほどが、またガラス越しのエントランスホールにも関心をもったお客さんの姿が見えました。
14時ちょうどに、MORIMOTOさんとYGCさんによるギターとソフトシンセの演奏がスタート。少し間をおいて、佐藤さんの作品「ウェディングドレス」を纏った宮城嶋遙加さんが下手から登場。客席の皆さまに挨拶するかのように一巡しました、

photo K.Kato


絵画を背に「舞台」中央に向けて腕を広げ緩やかに上下するような動きを、、、。祈るような仕草を見せる頃から、演奏は徐々に佳境に入って行きました。

宮城嶋さんの舞もしだいに大きな動きに、、、舞台中央でらせん状に舞いつづけ、やがて倒れ伏しました。

静かな音色とともに静かに身を起こし、絵画の方へ、そして絵画を前にして身を伏せ時が止まります。それは演奏の終わりでもありました。

グランシップでの「めぐるりアート+」、そこに展示された佐藤さんの作品とSPAC女優の宮城嶋遙加さんとの偶然の出合いがもらたした特別のイベント、企画者も作家も誰も予想しなかったHappy Accidentが起きてしまう。
グランシップという場の力をまざまざと感じることのできた出来事でした。

photo K.Kato

めぐるりアート静岡2019関連事業 「めぐるりアート+ 2019年度後期展示」
佐藤浩司郎「ぼくを わたしを さがして」 スペシャルイベント「粒子の色 粒子の音」
出演:佐藤浩司郎(絵画)
   宮城嶋遙加(舞台女優)
   MORIMOTO(ギター)
   YGC(ソフトシンセ)
主催:公益財団法人静岡文化財団、ふじのくに文化情報センター、静岡県

文・白井嘉尚

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