2018-10-20

「いのちのめぐり スイハニング」ワークショップ開催&ヒロバ会場 展示開始!

めぐるりアート静岡2018、いよいよ本日より東静岡アート&スポーツ/ヒロバ会場での展示が始まりました!

合わせて開催されたのは、ヒロバにて展示を行っている彫刻家・木下琢朗(たくろう)さん企画のワークショップ「いのちのめぐり  スイハニング」。

安東米店さんよりお米のスペシャリスト・長坂潔曉(きよあき)さんを講師としてお招きしての開催です。

静岡市安東にて代々お米屋さんを営みつつ、「スイハニング®」と名付けた美味しいご飯の炊き方ワークショップを各地で行っている長坂さん。

私たちが毎日たべているお米は、実は「種」。

状態によって稲、米、飯、などと次々と呼び方が変わっていくのですが、このお米のおいしさを最後に決めることとなる、重要な炊飯。

理屈を話すと何時間もかかってしまう、その奥深い炊飯についてが「ご飯を炊くと全部わかっちゃう!」、それがスイハニング(炊飯+ing)なのです!

長坂さんのスイハニングでは、ご飯を炊くための燃料となる「柴(しば)」、つまり枝木を自分たちで集めるところからスタート。

さっそくヒロバの近くにある護国神社へと柴刈りに出発します。

たくさんの木々の生い茂る護国神社は、スイハニングにとってまさに宝の山!

ここで「鎮守の森」と呼ばれる護国神社の森の歴史や、そこから続く谷津山の里山についてなどのお話をしてくださったのは、長坂さんのご友人である田中義朗さん。

このような地域があることで、山の生き物と我々ひととの生活圏が、どのように影響しあっていたのか。

今回のワークショップのテーマにとってとても重要なポイントを、わかりやすくお話ししてくださいました。

森についての理解をしっかり深めてから、いよいよ柴刈りの開始。

「お米を炊くには15分間だけ火を燃やすことが出来れば大丈夫。どれくらいの柴があれば足りそうか、どんな柴があるとよさそうか。自分たちで考えながら柴刈りをしてみてください!」と長坂さん。

考える力を鍛えられながら、みな思い思いの枝木を手にとって集めはじめます。

木下さんによる植物の豆知識でさらに知識を深めたりしつつ、5袋あった柴入れをあっという間に皆で満杯にしていきました。

  

 

たくさんの柴を持ち帰り、いよいよヒロバにてスイハニング開始!

今回スイハニングで使うかまどは、なんと木製。

用意された杉とヒノキの丸太から、まずは自分たちで皮を剥がしていきます。

 

その木を組んで、かまど作り。

風向きを考えて入り口の位置を決めたり、高さを調整したりして羽釜をセット。

お米を浸す水の量も、かまどに入れる柴の種類や分量に関してもノーヒント。

グループごとに工夫して考え、様々な方法でスイハニングが進んでいきます。

果たしてどんなご飯が出来上がるのか…。

15分の加熱と、15分の蒸らしの時間。

蓋を開け外気と一気に触れさせることで、お米の表面がコーテイングされ「外硬内軟」と呼ばれる理想的なお米の状態を作り出すことが出来るとのこと。

さぁ、いよいよキンチョーの蓋を開ける瞬間です!!!

このふっくらとした、炊きたてのご飯をご覧ください!!

一口くちにしてみると、もうそれだけでいつものご飯とは全く違うのがハッキリと分かるほどのおいしさ!!!

皆で持ち寄ったおかずを囲みながら食べると、さらに箸が止まらなくなり、めぐるり出展作家の木下さんと石上さんも思わずニッコリ。

スイハニングの体験を通し感じること・分かることを、「腹に落ちる」という言葉で表していた長坂さん。

今回のワークショップに参加させていただくことで、それをまさに五感で体験することが出来ました。

最後に今回の出展作品《刀耕火種~森のたねのゆくえ~》への思いを、ワークショップとの関係性も交えながら語ってくれた木下さんのお話を伺い、本日の全行程の終了。

お米について、作品について、そしてタイトルにもなっている様々な「いのちのめぐり」について、より深く考えるきっかけを得られるような、そんな素晴らしいワークショップでした。

 

そしてめぐるりクロージングに合わせて、「いのちのめぐり スイハニング」第2回目が予定されています。

今年の「めぐるり」をさらに味わい尽くしたい皆様。たくさんのご参加をお待ちしております!

(文・吉村)

 

いのちのめぐり スイハニング
日時:11/10(土) 10:00~14:00[雨天順延 翌日]
講師:長坂潔曉(安東米店四代目店主)他
定員:各回申込先着50名
材料費:500円(お米2合プレゼント)
小学生以下は保護者同伴、未就学児無料
持物:軍手、動きやすい服装、my茶碗、my箸、ご飯に合うおかず

詳細&申込:054-245-1331、https://ankome.com(安東米店)お米のスペシャリストをお招きし、昔ながらの炊飯を再現。
近くの山で柴刈り。それを燃料にスイハニング®を行います。

各会場:東静岡アート&スポーツ/ヒロバ

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