開催概要

めぐるりアート静岡2019

ごあいさつ

『めぐるりアート静岡』は、静岡市内のさまざまな場所を会場に、今を生きるアートを紹介する展覧会です。大学、美術館、市民、行政などによる地域連携の美術展として2013年から始まり、7回目を迎えます。静岡から芸術を発信する場の創出を目指し、今年は、ユニークな野点やダンスなどのパフォーミングアーツを巻き込んで、静岡県立美術館、静岡市美術館、中勘助文学記念館、東静岡「アート&スポーツ/ヒロバ」の市内4カ所(+α)で開催します。+αとは野点の会場、市内紺屋町の小梳神社を舞台に10月20日に開催いたします。

これら会場をめぐりながら8組の多彩な表現に出会うことで、見慣れた街がちょっと違って見えるかもしれません。それは、街と人の記憶をめぐる時間の旅でもあります。
「アート&スポーツ/ヒロバ」のある場所は、かつてこの地の物流を支えた貨物駅でした。そこでは、古い国鉄車掌車を利用した「車掌車ギャラリー」が再びオープンします。また、貨物コンテナを改造した秘密基地、「コンテナ・アートベース」も、2基のコンテナが装いも新たにお目見え。開放感のある芝生広場では、静岡に縁があり国内外で活躍する彫刻家がスケールの大きな作品を発表します。自伝的小説『銀の匙』で知られる中勘助の仮寓を復元・整備した文学記念館では、『銀の匙』に触発された作品を展開。静岡県立美術館と静岡市美術館が手を携えて、静岡にゆかりのあるアーティストを紹介することも、本展の大きな特色です。

また会期中は、すべての会場でギャラリートークが行われます。各種のワークショップや作品の公開制作、食のイベントやダンス劇など、アートをめぐるさまざまな出会いを用意しました。
芸術はどこか遠くにあるのではなく、誰もが心の中に秘めている、しなやかな弾力です。多くの皆さまに、静岡の地を「めぐり/めぐって」いただき、まち・ひと・とき、に新鮮なまなざしを向けていただければ幸いです。

会期:2019年10月22日(火) – 11月10日(日)
*ヒロバのみ 10月19日(土)〜
*小梳神社(野点) 10月20日(日)のみ

開催地:静岡市
会場:東静岡アート&スポーツ/ヒロバ静岡県立美術館静岡市美術館中勘助文学記念館小梳神社(野点)
入場無料

参加作家(カッコ内は会場)
Exhibition
堀園実(静岡県立美術館)
小左誠一郎(静岡市美術館)
多々良栄里(中勘助文学記念館)
岩野勝人(東静岡アート&スポーツ/ヒロバ)
御宿至(東静岡アート&スポーツ/ヒロバ)
千葉広一(東静岡アート&スポーツ/ヒロバ)
Performance
きむらとしろうじんじん(小梳神社)
熊谷拓明(東静岡アート&スポーツ/ヒロバ)

主催:静岡市、静岡県立美術館、静岡市美術館
運営:公益財団静岡市文化振興財団
協賛:伸栄建設株式会社
協力:小梳神社、株式会社三和シャーリング、株式会社上坂

企画:めぐるりアート静岡 キュレーションチーム
白井嘉尚(静岡大学名誉教授)
川谷承子(静岡県立美術館上席学芸員)
以倉新(静岡市立美術館学芸課長)
堀切正人(常葉大学准教授)
植松篤(静岡県立美術館主任学芸員)
柚木康裕(株式会社オフィススノド)

[ お問い合わせ ]
公益財団静岡市文化振興財団 (054-255-4746)( 平日 8:30 ~ 17:30)