大学で建築を学んだ後、25年来、自然界の様々な形の中にあらわれる不思議な比率、黄金比に基づくフラクタル構造を、造形や音楽で表現する仕事を続けている。主な作品に、《民主主義的階段》(U.S.A/NZ)、《黄金比の茶室》(コスタリカ/U.S.A./静岡)、《フィボナッチ・ケチャック(たたけたけ)》など。著書に『生命と建築』(1990)、『音楽の建築』(2006)がある。


日詰 明男(ひづめ・あきお)
1960年、長野県長野市生まれ。 1987年、京都工芸繊維大学建築学科卒業。
武蔵野美術大学特別講師(2008年〜)、龍谷大学理工学部客員教授(2009年〜)
静岡県榛原郡川根本町在住
- 1994年
- 「眼の宇宙-かたちをめぐる冒険」兵庫県立近代美術館(兵庫)
- 2006年
- 「美術館ワンダーランド 夏の思いで 今を生きる」安曇野市豊科近代美術館(長野)
- 2008年
- 個展「星ボックリ茶寮」京都芸術センター(京都)
- 2010年
- 「黄金比のカタチ」静岡市美術館(静岡)
アート&スポーツ/ヒロバ
JR東静岡駅北口広場
(静岡県静岡市葵区長沼 東静岡駅北側)
TEL:054-221-1044(静岡市観光交流文化局文化振興課 8:30〜17:15/平日のみ)
JR東静岡駅北口すぐ ※駐車場あり

「アート&スポーツ/ヒロバ」 は、JR東静岡駅前にある150m×150mの市有地(旧国鉄貨物駅跡)。創造都市を目指す静岡市が、「まちは劇場」プロジェクトの一環として、今年度から5年間、プレイスメイキングの実験的な場として活用を図ります。
バンブーストック・フェスティバルでの奏者を募集します
多くの方々の協力により、東静岡駅北ひろばに黄金比の迷宮都市の区画が完成しました。
後はこの都市空間を使いたおし、どこまで味わい尽くせるか、です。
黄金比の幾何学ならではの「猥雑なる雑踏が」生まれることを願っています。
さて、11月12日(土)〜18日(金)まで、バンブーストックに向けてポリリズム音楽「たたけたけ」の奏者を養成したいと思います。
正午〜午後1時、そして午後5時〜6時ぐらいまで、毎日二回、実験都市内で練習の時間を設けますので、(ご飯など食べながら、あるいは腹ごなしに)ぜひご参加ください。
11月19日(土)、20日(日)のバンブーストック・フェスティバルでは、できるだけ大勢で演奏ができればと思います。
竹の実験都市全体が「楽器」になるかも。
この楽譜で、是非ご家庭や電車の中等で自習+イメージトレーニングをしてみてください。
今回、新たにゲーム感覚で免状制を取り入れようと思います。
数日で初段になれる人続出だと思います。
挑戦してください。
以下、到達目標です。
- 6段
- 即興を入れることができる
- 5段
- 2倍速、等倍速、1/2倍速を自由に行き来できる
- 4段
- 2倍速を安定して演奏できる
- 3段
- 1/2倍速を安定して演奏できる
- 2段
- 4種類の終わり方を習得
- 初段
- フィボナッチ、スクエア、デルタを安定して演奏できる
- 1級
- フィボナッチ、スクエアを安定して演奏できる
- 2級
- フィボナッチを歩きながら安定して演奏できる
- 3級
- フィボナッチ21/34を安定して演奏できる
- 4級
- フィボナッチ13/21を安定して演奏できる
- 5級
- フィボナッチ8/21を安定して演奏できる
- 6級
- フィボナッチ5/8を安定して演奏できる
- 7級
- フィボナッチ3/5を安定して演奏できる
- 8級
- フィボナッチ2/3を安定して演奏できる
- 9級
- フィボナッチ1/2を安定して演奏できる
- 10級
- フィボナッチ1/1を安定して演奏できる
その他、希望者があれば2mの竹で星籠作り、縛り方伝授なども随時行いたいと思います。
スト-ンスープもできるだけふるまうつもりです。
ストーンスープ
むかし二人の旅人が腹をすかせてある村にたどり着きました。
最初の家の戸を叩き、村人一号がでてくるや、「僕たちおなかがぺこぺこで死にそうです。なにか食べさせてくれませんか?」とたのみました。
しかし家の人は「お前らに食わせるものはねえ」とピシャリ。
次の家も、次の次の家も同じでした。
結局、一軒も食べ物を恵んでくれる家はありませんでした。
そこで旅人はどうしたかと言うと、村の中心にある広場で、手持ちの鍋に水をたっぷり入れ、薪で沸かし始めました。
そしてお湯が沸いたころ、大きな石を鍋の中に放り込みました。
それを見ていた村の子どもが旅人に近づき、
「おじちゃんたち何しているの?」
と聞きました。
「ストーン・スープを作っているのさ。これはとてもおいしいスープなんだよ。」
と言って、柄杓で少しすくって味見してみせました。
「うーんうまい。でも塩があとほんのちょっと入るともっとおいしくなるのだがなあ。」
と旅人が言うと、その子どもは「家にあるよー」と言って家に帰り、家の人をつれて、塩を持ってきました。
旅人はその塩を鍋に入れて、また味見をします。
「うーん最高だ。でもここに玉ねぎがちょっと入るともっとおいしくなるのだが」
そう言うと、また別の子どもが家から玉ねぎを持ってくるといいます。
玉ねぎを入れると、次はジャガイモ、にんじん、肉という具合に、どんどん具材が集まり、最後には村人全員がストーン・スープの周りに集まっていました。
そして旅人と村人は、本当においしくなったストーン・スープを皆で分け合って食べました。