私たちは、文化・習俗や時代を異にする他者の生のありようを、自らの内部に深く受けとめることができるのだろうか。Ｎ.Ｅ.ファロルは、様々な文書、遺物、図像、地図、デジタルアーカイブなどを精査し、断片を集め「復元」を試みる。時を受肉したそれらオブジェは、中勘助、そして文学記念館を流れる時に出会う。
ノエル・エル・ファロル
1984 フィリピン女子大学芸術学部卒業
1991 静岡大学教育学研究科 日本国文部省国費留学生制度修了
2004 フィリピン大学ディリマン校卒業（学士 考古学）
フィリピン工科大学、フィリピン女子大学、フィリピン大学で教鞭を執った後、現在は作家活動の傍ら展覧会のプロデュースなど精力的に活動を展開。
主な個展：
1997 『Dreamboxes／夢の箱』Art & Associates Gallery、パサイ（フィリピン）
1997 『ニュー・グラスワークス』、アヤラ美術館、マカティ（フィリピン）
2002 『Glass Breath／呼吸するガラス』Avellana Art Gallery,パサイ（フィリピン）
2003 『ドリップド・マドリード』Avellana Art Gallery、パサイ（フィリピン）
2005 『Theory of Evidence／物証の仮説』Avellana Art Gallery、パサイ（フィリピン）
2006 『Evidence of Settlement／居留の痕跡』Galeria Duemila、パサイ（フィリピン）
2010 『Bibliography／書誌』The Space, Art Informal、マンダルーヨン（フィリピン）
2011 『公共図書館』Haslla Art World Museum、江陵（韓国）
2013 『Fleet／速度』グリーンヒルズ、サンフアン（フィリピン）
2013 『フリー・フォーリング・ボディース』Bliss on Bliss Art Project、NY（USA）
2015 『Grounded／地に沿う』Galeria Duemila、パサイ（フィリピン）
2016 『フィールドノート：1980～2016』国立文化芸術委員会ギャラリー、マニラ（フィリピン）
主なグループ展：
1990,92 『A-Value III、Ⅴ』静岡県立美術館県民ギャラリー、静岡
1994 『遍在する波動 ーA-Valueによる現代日本美術ー』マニラ・メトロポリタン美術館、マニラ（フィリピン）
1999 『アジア・アートビエンナーレ』ダッカ（バングラディシュ）
2001 『ガラスと陶芸』瀬戸市文化センター、瀬戸市
2002 『東洋の美術：中国とフィリピンの記録者』Casa de Cantabria、マドリッド（スペイン）
2004 『第19回アジア国際美術展』福岡アジア美術館、福岡
2010 『ペナン国際版画展 2010』ペナン州立美術館 、ペナン（マレーシア）
2014 『新竹市国際ガラスアートフェスティバル』国際ガラス芸術館、新竹（台湾 ）
2017 『アジア見学旅行プロジェクト：出発編』Edwin’s Gallery、ジャカルタ（インドネシア）
2018 『Tirada／版 ーフィリピン版画の50年 1968-2018ー』フィリピン文化センター、パサイ（フィリピ
静岡との縁：
1989から1991まで、日本国文部省国費留学生として静岡大学教育学研究科に留学。アーティストとしては、A-Value展への参加（1990,1992）を皮切りに、静岡第一テレビ・スカラザホール（1991）及び、sensenci galleryにて個展（1996,1998,2005,2016）開催。
[ アーティストトーク ]
日時：2018年10月27日(土) 14:30 ~ 15:10
場所：中勘助文学記念館
入場無料 / 申込不要
[ 展示場所 ]
中勘助文学記念館 Google Map
〒421-1201 静岡市葵区新間1089-120
Tel：054-277-2970
開館時間：10:00 – 17:00
休館日：月曜日
バス：しずてつジャストライン 静鉄新静岡(セノバ)、またはJR静岡駅北口より藁科線で「見性寺入口」下車 ※駐車場あり
