2018-11-04

鈴木諒一さんアーティストトーク開催されました/静岡県立美術館

本日行われた鈴木諒一(りょういち)さんアーティストトーク。

静岡県立美術館さんより頂きましたご報告を、皆様にお届け致します!

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11月4日(日)に、鈴木諒一さんによるアーティストトークが実施されました。

 

当日、県立美術館は「ロダンウィーク」中で、映画上映やコンサート等のイベントが盛沢山。

鈴木さんのトークも盛況で、たくさんの方々にご参加いただきました。

最初は、当館エントランスホールに集まって、出品作品の制作方法や概要についてお話を伺いました。

次に場所を講座室に移して、作品のコンセプト等についてじっくり腰を据えて話をお聞きしました。

 

鈴木さんは写真というメディアについて深く考え、それを作品の着想にしています。

写真には、機械であるカメラを使うことにより、言うなれば作品には制作者に属さない部分があります。

この部分が、鈴木さんの制作にとって重要なものとなっています。

また、写真が必要とする、物理的な意味だけではない、対象を認識する上での距離も鈴木さんの関心の一つです。

 

一方で、書物についての関心にも触れねばなりません。

史上最初とされる写真集や、秩序だった知を体現する図鑑が鈴木さんの写真の被写体となっています。

鈴木さんのお話を聞いて、写真への洞察と、人間の知や認識への関心が両輪となってその作品が生み出されているのだと伝わってきました。

 

既製の書物を写真に撮ったりと、ユニークな方法で制作される鈴木さんの作品の核心に迫った本日のトーク。

参加者からの質問も活発に出て、充実した内容になりました。

ご参加いただいた皆様、誠にありがとうございました。

(文・写真提供 静岡県立美術館学芸員 植松)

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[鈴木諒一さん 展示会場 ]
静岡県立美術館 Google Map
〒422-8002 静岡市駿河区谷田53-2
Tel:054-263-5755
開館時間:10:00 – 17:30
休館日:月曜日
JR「草薙駅」から静鉄バス「県立美術館行き」で約6分
静鉄「県立美術館前駅」から徒歩約15分、または静鉄バスで3分 ※駐車場あり

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