2018-10-25

あなたのめぐるりに楽しさを「プラス」! ウィルフリド・ゴンザレスさん展示レビュー

めぐるりアート静岡2018関連イベントとして、グランシップにて開催されているめぐるりアート+(プラス)。

第1回めぐるりアート静岡への参加経験もある、ウィルフリド・ゴンザレスさんの展示の様子を今回はご紹介!

 

まずはグランシップ入口近く、ショーウィンドウ2面に渡って展開された作品。 

 

ゴンザレスさんの作品は、ラタン(籘)と呼ばれるツル性植物を用いて作られているのが特徴。

線によって構成された独特の彫刻作品で、生き生きとした人物の姿を描き出しています。

館内へと足を踏み入れると、エントランスホールの壁面いっぱいに広がる巨大な作品が目に飛び込んで来ます。

躍動感溢れる多くの人体が、支え合うように連続し、ひとつの美しい流れを作り出す大作!

《波:助け合い》と名付けられた本作や、《喜びづくり・心の平和づくり》というショーウィンドウの作品のタイトル。

そこからも感じられるように、ゴンザレスさんは人と人との関係性、そこから生まれて来る幸せや心の平和へと、深い関心を寄せています。

瑞々しい曲線によって描かれたたくさんの人物たち、そしてその人物達がまるで生きているように、集い、互いに関係性を持ち合って、さらに大きな流れが描き出される・・・。

本作を眺めていると、ゴンザレスさんが作品に込めたであろうたくさんの想いが、真っ直ぐに心へと響いてきます。

エスカレーターでさらに奥へと進んでみると、今度は3人の人物が私たちを迎えてくれます。

《指揮者たち》と名付けられた本作は、360度どこからでも眺めることの出来る構成。

線によって作られたゴンザレスさんの作品は、見る角度によってその都度新しい表情を描き出しますが、その面白さを存分に味わうことが出来る本作は必見!!

様々な角度から眺めていると、軽やかな曲線で踊るように描かれたその人物たちが、まるで本当に動き出すような、心地よい感覚を味わうことが出来ます。

《線の彫刻》ともいうべきゴンザレスさんの作品の面白さは、実際に体感してみてこそ!

しかも今回ご紹介した作品は、そのほんの一部。

グランシップを探検すると、ラタン(籘)だけでなく銅線を用いた作品など、他にもたくさんの楽しみを発見することが出来ます。

 

「めぐるり」会場であるヒロバからもすぐ近くの本展。

ボリューム満点のゴンザレスさんの展示を、ぜひ皆様のめぐるりに「プラス」してお楽しみください!

(文・吉村)

 

 

 

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