佐藤浩司郎さん「TOY BOX」・東静岡ヒロバの大空に、鮮やかな「絵画」が出現!!!
2月中の土日の会期を無事に終え、残すところ、3月3日(日)あと一日となった佐藤浩司郎(こうじろう)さんの作品展&ワークショップ「TOY BOX」。
四角いキャンバスだけでなく、ギターや流木、オモチャなど様々なモノに絵を描くことで、それを絵画作品に変えてしまう佐藤さん。
コンテナギャラリーの白い壁が、来場者の皆様の手によって段々と様子を変えていく参加型の作品も、多くの皆様のお力によってたいへんな賑わい。
そして先週の展覧会では、ついにコンテナから佐藤さんの作品が飛び出し、思わぬところに「絵画」が現れることとなりました。
新しく登場した「絵画」はコチラ!
皆様もよく知っている、そう、あの凧です。
キャンバスの代わりとなる和紙に、鮮やかな佐藤さんの絵が描かれたこの凧。
それがヒロバの空に向かって飛んでいく様子は、一体どんなにキレイなのかと想像が膨らみます。
と思いきや!
凧はひとつではなくふたつ繋がり、いやまだまださらに続いている様子。
次々と繋がる、糸のその先を目で追ってみると・・・。
なんと、こんなに!!?
実はコチラは、合わせて15個もの佐藤さんの「絵画」を連結させたという連凧!!!
その絵の繋げられた部分だけでも15メートルもの長さになり、これがヒロバの空を舞う様子を思い浮かべてみると、もう期待できずにはいられません!!
この日のヒロバは丁度いい風の強さで、佐藤さんいわく絶好の凧びより。
風の流れを読み、それを利用して手慣れた動きで自らの凧を空へ向けて放つ佐藤さん。
無事、全ての凧が空に揚がり、佐藤さんの手元から伸びたその糸の先に目を向けてみると・・・。
この色鮮やかな眺め!!!
突き抜けるようなヒロバの青空をバックに、さらに映えて美しく見える佐藤さんの絵画!
ひとつひとつの作品が際立つのはもちろんのこと、面白いのはいくつもの凧が繋げられた連凧の特性から来る効果。
連ねられた凧たちの姿は、まるで大空に描かれた一本の線。
それは本当に、青空に絵を描いているかのよう!
さらにその線は、風によって大空を自由に動き回り、刻一刻と姿を変えていきます。
そしてそのバックに広がる風景も、凧の動きにあわせて様々に変化し、
雲や建物、ヒロバに設置された他の作品と、佐藤さんの作品とが織りなすコラボレーションの連続は、次々と大空に新しい絵を描き続けているかのようで、まさにバツグンの見応え!!!
次々と絵が生まれる瞬間を見ることの出来る、ダイナミックな佐藤さんの凧の絵画。
この日は、周囲の状況を考慮し15個の絵を連ねた連凧となりましたが、なんと佐藤さんは60個もの凧を連ねたモノを揚げたこともあるんだそう。
そのときの長さ、実に100メートル!!!!
一体どんな圧巻の眺めになるのか、そちらもぜひ一度拝見してみたいところ!
存分に凧揚げを楽しむと、これまた慣れた動作で凧を回収する佐藤さん。
見渡す限りの青空と、凧揚げに適した風とに恵まれ、大変に素晴らしいものを見ることが出来ました。
そして、会場となっている東静岡ヒロバ。
先日、彫刻家の岩野さんが来訪して、手を加えていったコンテナの方を眺めてみると・・・。
佐藤さんの凧揚げを見て触発されたのか、黒板のゴリラをカラフルな色彩に塗り上げてくれる子ども達の姿が!
たくさんの色のチョークに加えて、元々の黒板の色も合わせると全部で7色。
指先までしっかりと、お友達ふたりで協力し塗ってくれて、レインボーカラーのゴリラを完成させてくれました!
ヒロバを様々な色彩で賑わしてきた佐藤さんの展示も、いよいよ明日3月3日(日)で最終日。
来場者の皆様とともに作り上げられるコンテナの壁の作品も、どのような完成を見せてくれるのか気になるところ。
ぜひ皆様、佐藤浩司郎さん「TOY BOX」、最終日をお見逃しなく!!!
(文・吉村)
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佐藤浩司郎 展示&ワークショップ「TOY BOX」
ところ:東静岡アート&スポーツ/ヒロバ コンテナギャラリー Google Map
Tel:054-221-1044 (8:30 – 17:17 / 平日のみ)
作家・講師:佐藤浩司郎(さとうこうじろう/美術家・美術講師)
会費:無料
申込み:不要。直接会場へ
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